アーカイブ: 2009

親知らずの利用(部分矯正)

何らかの理由で歯が失われた場合、ほとんどのケースでブリッジ・入れ歯・インプラントのどれかを治療として選択していきます。

どの方法もメリット・デメリットが存在しますが、ひとつ共通点として全て人工物になります。

なるべくなら人工のものは入れたくは無いのが皆さんの本音だと思います。

 

ケースは選びますが、そんな部分を解決した方法をご紹介したいと思います。

 

実際の症例です。

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赤矢印の歯は真ん中が黒く透けています。虫歯によって保存が不可能と判断されました。

緑矢印の親知らずが綺麗な状態で存在していたので矯正治療によって赤矢印まで移動させることにしました。

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赤矢印の歯を抜歯した状態です。

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装置を着けた状態です。

黄色っぽく見えるのがゴムです。この力を利用してまず歯を手前に引っ張ってきます。

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だいぶ近づいてきました。

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今度はワイヤーの力で歯の軸方向を正しい向きに治していきます。

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親知らずがひとつ手前に移動してきました。

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口の中の状態です。

 

 このようにケースによってはもう一度天然の歯を作ることができます。

親知らずは不利益になることが多く抜歯することがほとんどですが、条件がそろえばこのような利用の仕方もあります。 

 

 

 

 

 

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全部の虫歯

今日は、以前にも紹介した全体的に虫歯になってしまった症例のその後です。

まずは術前の状態です。

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虫歯で、歯がボロボロになり、咬合高径(咬み合わせの高さ)が低くなってしまった症例です。

虫歯の処置、顎位(頭に対する顎の位置)を正しい位置に戻して、治療を行いました。

無事に、被せ物が入り、メインテナンス中の写真をUPします。

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仮付けになっている被せ物もありますが、状態は良好です。ただ、歯ブラシの状態が悪いので、若干の歯肉炎を起こしてしまっています。

引き続きメインテナンスを行っていきます。

すべての患者様に言えることなのですが、治療終了後のメインテナンスがとても重要になります。

治療終了=治ったではありません。(機能回復が終わっただけです)

その後が一番重要と考えています。

みなさんも是非、定期的に歯科医院に汚れを落としに行ってください。

 

歯科医師 原島

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日付:  カテゴリ:症例集, 虫歯治療

オフィスホワイトニングとウォーキングブリーチの症例

 当院で行っているホワイトニングの症例をご紹介します。

ホワイトニングの種類には、・オフィスホワイトニング

                 ・ホームホワイトニング

                 ・ウォーキングブリーチ  の3種類があります。

                           (詳しくはホワイトニングのページをご覧ください。)

 

 今回は、オフィスホワイトニングとウォーキングブリーチを併用した症例です。

 

 初診時の口腔内写真です。

 
 

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歯面にステイン(着色)が見られたため、

ホワイトニング処置前にエアーフローでクリーニングをさせていただきました。

 

 

 ホワイトニング前の口腔内写真です。

武藤 前-thumb-350x262-2398-thumb-350x262-2401.jpg

全体的にきれいにしたいとのことでホワイトニングをご希望されていましたが、

右上の前歯の変色が特に濃いのがよくわかると思います。

これは神経のない歯で、失活歯と言います。

神経を取った後にこのように黒く変色します。

このように失活歯の変色については、通常のホワイトニングでも多少白くはなりますが、

他の歯に比べて、白くなりにくいため、ウォーキングブリーチも行い、

自然な色になるようにしていくことになりました。

 

 

 オフィスホワイトニング後の口腔内写真です。

武藤 後-thumb-350x262-2394.jpg

全体的に白く明るくなりました。

右上の前歯は黒さが残るため、ウォーキングブリーチを行いました。

 

 

 ウォーキングブリーチ後の口腔内写真です。


4.jpg 

 目立っていた上の前歯の左右の色の差はほとんど分からなくなりました。

 

 今回はオフィスホワイトニングとウォーキングブリーチを併用した症例でしたが、

どの方法がその方に合った方法なのか、

患者様ご本人に十分カウンセリングさせて頂いたうえで、

ホワイトニングを行っていきます。

 ご興味のある方はぜひ、スタッフにお声をかけて下さい。

 

 

               

                

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コーヌス・テレスコープ・デンチャー

 『コーヌス・テレスコープ・デンチャー』とは

特殊な形をした「入れ歯」のことです。

「入れ歯」と聞くと使い勝手が悪い・違和感が強い・良く咬めない等マイナスイメージが連想されやすいですが、

そんな部分を少しでも解消した『コーヌス・テレスコープ・デンチャー』をご紹介したいと思います。

 

実際の症例です。

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初診時の状態です。歯ぐきからの出血を主訴に来院されました。

 虫歯・歯周病・かみ合わせ・歯の欠損・歯ブラシの仕方・・・・

 色々な問題があります。

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 上の3枚の写真は仮の歯と仮の入れ歯で基本的な治療が終わったところです。

 

『コーヌス・テレスコープ・デンチャー』のメリットとして

 1:咬んでも入れ歯が動きにくい

 2:入れ歯のばねが見えないので審美性に富んでいる

 3:入れ歯のサイズを小さくしやすい(違和感が少ない)

 4:歯ブラシがしやすい形態を付与しているので清掃性が向上

デメリットとして

 1:保険適応ではないので治療費が高額になりやすい

 2:治療期間が長くなりやすい

 3:症例によりできないことがある

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 上の写真が『コーヌス・テレスコープ・デンチャー』です。

 左上1の『 内側の被せ物 』の上に右上2の『 被せ物と入れ歯が連結したもの 』をさらに被せます。

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被せた状態を正面から見た状態です。

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実際に装着した状態です。

審美性も向上し、 

 咬み合わせのバランスも整い、機能面と見た目が両立できたと思います。

 

メンテナンス頑張っていきましょう。

 

 

 

 

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全体的な処置(インプラント・審美)

本日は全体的な処置を行った症例です。

初診時のレントゲンと、口腔内の状態です。

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C16.jpg

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C24.jpgのサムネール画像

 

写真からも分かるように、欠損歯が多数あり、審美障害も生じています。

その他の問題点として、咬み合わせ、歯周病の問題等が生じています。

まずは、治療後のレントゲン・口腔内写真です。

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欠損部にはインプラントを行いました。

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C216.jpg
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裏に付いているノッチは仮付け用のノブです。下の歯は矯正時の写真です。

 

この症例は、インプラント処置の他に、歯肉の移植、不適合ん¥になってしまった冠の再製、矯正、咬み合わせのバランス処置等を行いました。

初診時の口腔内写真では、顎関節症になっており、口が大きく開けられず写真も不鮮明な状態でしたが、現在は咬み合わせを正常な状態にしたため、大きく口を開けられるようになり、しっかり写真も撮影できるようになりました。

正面からの状態も、初診時と比較すると、審美的にもかなり向上しました。

被せ物にかんしては、インプラント以外の歯は、金属を全く使用しないオールセラミッククラウン(ジルコニアクラウン)にしてあります。

審美面、機能面、予後のメンテナンスのし易さ、全てを考慮して処置を行った症例です。

等医院では、このような症例にも対応させていただきます。(ここまで行うと、時間、費用共かなりかかってしまいますが)

是非、歯でお困りの方は来院してください。心よりお待ちしております。

 

歯科医師 原島厚

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歯の形態

歯は大きさや形態によって大きく印象が変わります。

下の写真をご覧ください。

前歯部審美-thumb-350x262-2074.jpg

 右側の被せ物の根元が黒くなっています。

左側の歯が欠けた状態で右の被せ物が作成されている為、形態に不自然さがあります。

 

そんな審美的な部分を改善した症例です。 

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 まず右側の歯を仮歯にします。

根元の黒い部分の原因は虫歯が少しと大部分が土台に金属を使用したことと思われます。

(過去の『歯肉の変色』『メタルコアとファイバーコア』参照)

ファイバーコアをお勧めしましたが患者様の要望で土台はこのままにしました。

 

前歯部審美1-thumb-350x262-2078.jpg

左側のかけていた部分にプラスチック(レジン)を理想的な形態を模索しつつ積み上げていきました。

それに合わせて右側の仮歯も形態修正しました。

だいぶ最終的なイメージが出来上がってきました。 

いきなり歯が長くなったように感じるのでしばらく使用していただき、舌感・発音・唇に当たる感じ等

問題ないことを確認しました。

前歯部審美2-thumb-350x262-2080.jpg

最終的な被せ物です。

左右の歯の長さを考慮し、少しだけ被せ物の長さを調整しました。

 色も形態も自然な仕上がりになったと思います。

お手入れ一緒に頑張りましょう。

 

 

 

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インプラント周囲炎

こんにちは

今日はインプラント周囲炎について書き込ませていただきます

みなさんはインプラントは聞いた事があると思いますが、簡単に言いますと歯が欠損している

部位に人工的に作られた歯根を埋めて数ヶ月後には元の歯と同じくらい使えるものです。

歯周病・虫歯で歯を失った方や、現在入れ歯が入っているが違和感が強い方にとってはとても

素晴らしいものだと思っております。

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今、インプラントが入っている方、これから入れようと考えている方、たくさんいると思いますが、

インプラントは、一生使えるとは限らない事をご存知でしょうか?

ご自身の歯も適切なケアーを行わなければいずれダメになってしまいます

インプラントも同じなのです。しっかりとしたケアーが行えてこそ美味しいものが食べれるのです

なぜ、ダメになってしまうのか。その原因は主に歯周病菌だと言われています

歯周病菌は歯磨きをおろそかにしてしまうと歯に付着し、歯周組織をどんどん破壊しいずれ歯を抜かなくてはならなくなります。

ご自身の歯と同じようにインプラントも歯周病にかかってしまいます。それをインプラント周囲炎

と言います

どのようにケアーすればいいのかは各医院さんによって異なってきますが、当医院ではまず

インプラントを入れる前に徹底した歯ブラシ指導を行っています。

ある程度自分自身でケアーできるようになってからの埋入を基本としています。

埋入後もインプラントの部分の清掃方法を指導していきます。

ケアーの仕方を覚えていただき、清掃の重要性を認識していただけるように私は努力して

いきたいと思っております。

インプラントの清掃はとても大変です。それと同時に健康な状態を維持していくのも大変な事だと

私は思います。

現在、インプラントをされている患者様は年々増えていますが、一般的に普及していくと共に

インプラント周囲炎の問題も増えていることと思います。

 

以上の事を知っていただき、一人でも多くケアーの重要性認識していただければと思っております。

 

小池綾子

 

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歯根端切除術

 

『歯根端切除術』とは、

「難治性の根管治療を根本的に治癒させる為に【根の先を切除】する方法」です

根の治療をしても症状が改善しない・再発が予測される時に最終手段として選択される外科的な処置です。

 

実際の症例です。

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矢印の歯は特に問題無さそうですが舌側から確認すると・・・

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矢印の部分が反体側に比べ、歯茎が青みがかりすこし膨らんでいるように見えます。

 

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 レントゲン写真を見ると根の先に黒い影が認められます。

炎症によって骨が溶けてしまっている状態です。

根の中の薬は先端まで綺麗に充填されていますが感染が大きく起きてしまったようです。

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根の治療を始めました。白く写っているのが薬です。 

根の先には「副根管」といって細かい神経の通り道がたくさんあり、根の先3mmくらいに集中しています。

感染が強すぎると副根管の完全な消毒はきたいできません。よってどんなに綺麗に薬を充填したとしても再発の危険性が非常に高いのです。

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手術中の写真です。 

歯茎をどかし、病巣を露出させた状態です。

赤枠が根の先の病巣です。ぶよぶよした炎症性の肉塊です。

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病巣の掃除が終了し、根先約3mmを除去した状態です。

中がからっぽになっていますが時間とともに骨が再構築されていきます。

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歯茎になじみの良い特殊な糸で傷口を緊密に縫っていきます。

傷跡をなるべく残さない為です。

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半年経った状態です。

ほとんど傷跡は判りません。

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術後半年のレントゲン写真です。

 黒い影が小さくなり周りが白っぽくなっているのが確認できます。

順調に骨ができているように見えます。

いい反応です。

一年後が楽しみです。

 

 

 

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メタルコアとファイバーコア

 

 

『コア』というのは土台のことです。 

主に根の治療(根管治療)後、失った歯を補う為に入れるものです。

 

『メタル』と『ファイバー』は材質のことを指します。

 

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メタル(写真右)は金属のことです。

ファイバー(写真左)はグラスファイバーの繊維に樹脂を巻きつけているものです。

今回はその特徴をご説明していきたいと思います。

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左側がメタル・右側がファイバーで上から咬む力を与えたと仮定します。

メタルの方は根の先に向かって力が拡散していくのがわかります。要は歯に『楔(くさび)』が刺さっているのと同じ効果になります。

ファイバーは歯の頭部分に限局して分散しているのがわかります。無理な力がほとんどかかっていません。

(ほんとはもっと細かい力の方向が存在するのですが、今回はわかりやすくする為に単純化しました。)

コアコア1-thumb-300x225-1877.jpg

矢印の部分に黒い線が確認できると思います。

これは『破折線(歯根破折)』です。メタルコアの楔の効果で歯が割れてしまったと考えられます。

すべてのケースでこうなるわけではありませんが、ファイバーコアは力の分散によりこういう割れ方はしにくいです。

コアコア2-thumb-300x225-1879.jpg

 

矢印の幅(歯の厚み)が薄くなればなるほど『歯根破折』の危険性が増します。

この幅のことを『フェルール』と言います。

 フェルールが薄いほどファイバーコアが適していると言えます。

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咬む力は個人差がありますが、

上の写真は咬む力によって有髄(神経が残っている状態)にもかかわらず歯が割れてしまったケースです。

神経が無いと栄養が絶たれるため、歯自体が脆くなる性質があります。

 

極力最悪の事態(歯根破折)を避けるために土台の材質は、症例によって慎重に選択すべきだと思います。 

 

 

 

 

 

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歯根端切除

こんにちは、歯科医師の原島です。

今日は、外科的な根の治療例です。

下の写真の患者様は全体を治したいと言って来院された患者様です。

写真の真ん中より右側の歯茎の所に白い物ができています。

このようなものをフィステルといって、中に膿が溜まっており出てくる直前の状態です。

通常このような場合、差し歯を外して根っこのお掃除をしていきます。

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下のレントゲン写真は、術前のものです。

他院で行った差し歯のピンが深く挿入されているため、除去が不可能と判断しました。

今回は金属部除去不可能と判断したため、外科的に感染部を除去することにしました。

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下の写真は術中のものです。

少しメスで、歯茎に切開を加えて、外部から、感染部を除去しました。

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術後の縫合した状態です。

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術後3週間後です。切開したところも分からなくなっている位治りが良い状態です。

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1ヵ月後のレントゲン写真です。

右側が処置した歯です。根っこの周りにあった黒っぽい透過像も少なくなっています。

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現在術後3ヶ月ほど経過していますが、経過は良好です。

歯の根の外科的な治療は、最終手段です。

人為的に根を短くするため、歯の頭の部分:根の長さ(歯冠歯根比)のバランスが崩れてしまうため、出来れば避けたいしょちです。

今回は特殊な状態であったため、やむなく行いました。

このようになる前に是非、歯科医院で検診を受けてください。

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