アーカイブ: 2010

親知らずの利用2

 

智歯 (1).JPG 

 ↑不幸にも虫歯で歯を失ってしまいましたがすぐ後ろに親知らずが存在しています。

 今回は矯正を使って赤枠まで移動させることにしました。

 

智歯 (2).JPG 

↑少し顔を出しています。

 

智歯 (3).JPG

↑ゴムの力で引っ張り出してきます。 

 

智歯 (4).JPG

↑ワイヤーの力に変えます。

 

智歯 (5).JPG

↑歯の全貌が確認できました。少し細長い歯ですね。 

 

智歯 (6).JPG

↑ほっぺた側にも装置を追加して歯の軸を整えていきます。 

 

智歯 (7).JPG

↑矯正が終わり装置をはずした状態です。 

 

智歯 (8).JPG

 ↑下の歯とのかみ合わせを回復させることができました。
 

親知らずは汚れが溜まり、虫歯や歯周病の原因になりやすく抜歯をする選択をすることが多いです。

 しかし状態によっては今回のようにうまく利用することができるので、ケースによって患者様とご相談

しています。 

 

 

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小さな虫歯の処置

今日は小さな虫歯の処置の例です。

ご存知かと思いますが、一度出来てしまった虫歯は放置していても自然に治るということはありません。

そこで小さければこのように処置ができる例をあげさせていただきます。

下の写真は治療前・途中・後の写真です。

RF充填.jpg

上記の写真は保険内治療を行ったものです。

コンポジットレジンという樹脂(プラスチック)に強度を与える為にガラスフィラーというものを混入させたものを削ったところに詰めました。

今回は歯に近い色を出す為2種類の色と2種類の固さの違う樹脂を用いています。

勿論このように仕上がる事ばかりではありませんが・・・

小さい虫歯であればこのような審美的にも良い材料を用いて処置が可能です。

大きくなってからは、銀歯になり見た目も悪くなってしまいます。(大きくなれば予後も悪くなります)

小さいうちに虫歯の処置ができるように、検診は忘れずに行きましょう。

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サイナスリフト

 

 上の奥歯(上顎臼歯部)には上顎洞という空洞が隣接して存在しています。

インプラント治療において時折この空洞が弊害となることがあり、

 今回はそういった状態を改善する『サイナスリフト』という治療法をご紹介したいと思います。

 

サイナスリフト (1).JPG

↑ 青い線は上顎洞の位置で内側はすべて粘膜になります。

この粘膜のことを『上顎洞粘膜(サイナス)』と言います。 

 もし上顎洞にインプラントが突き出してしまうと感染を起こしてしまうので、

青い線の位置を変えていきます。

サイナスリフト (2).JPG 

↑骨を露出させた状態です。

 

サイナスリフト (3).JPG 

 ↑骨に一部分穴を開け、そこに骨を詰めていきます。

 

サイナスリフト (4).JPG 

 ↑自家骨(自分の骨)と人工骨を混ぜたものを添入した状態です。

赤矢印は埋入したインプラント体です。

サイナスリフト6.jpg 

↑術後のレントゲン写真です。  

青線の形態が大きく変化しているのがわかります。

上顎洞粘膜(サイナス)を挙上(リフト)させることから『サイナスリフト』と呼んでいます。

 

このように骨が少ない状態でもインプラント治療をすることが可能ですのでご相談ください。 

 

 

 

 

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咬合平面の修正

こんにちは、今日は長年かけて咬合平面(咬み合わせの頭の骨に対する面)がずれてしまった症例です。

 

咬合平面とは咬合平面とは、「有歯顎者の下顎中切歯切縁の接触点と、左右下顎第二大臼歯遠心頬側咬頭頂の3点によって決定される平面」です。

kakukijyunheimen.jpg
concept_img03.jpg

上図のように咬合平面とは頭の骨・顔の特定のポイントに対し個人個人決まっているものです。

下記写真の患者様も長年にわたり咬合平面がくるってしまったため、咬みにくいなどの症状が出た為、今回全顎的な治療を行うこととなりました。

今回の場合まずは、型をとる時理想的な平面がわかるようにフェイスボウ・チェックバイトという操作を行い、仮の歯、治療用義歯を同時に作製しました。(治療用義歯は保険適用外です)

写真の上段が初診時の状態です。

そして下段が仮の歯を入れた状態です。

この状態では咬合平面の修正のみで、咬み合わせの調整は大まかな調整のみです。

全顎.jpg

今後時間をかけて咬み合わせの微調整、歯周病・虫歯の治療を行っていきます。

このような特殊な処置も当院では行っています。(できればここまで放置はしない方がいいのですが)

咬み合わせでお困りの方当院へのご来院おまちしております。

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根管治療のあとは・・・

 

根管治療後は歯を補強する意味で被せ物を作成します。

 

根治後 (1).JPG

↑被せる前。

 原型をとどめない位削ります。

根治後 (2).JPG

 ↑被せた後(写真は仮歯になります)。

残っている歯が薄ければ補強せざるを得ませんのでこのような処置を施していきますが、保険内治療では銀色の被せ物になり大きく見た目を損なう結果となります。

白い被せ物もありますがコストがかかりやすくなってしまいます。

 

そこで症例は選びますが被せないで済ませることもできます。

 

根治後 (3).JPG

↑ピンク色に見えているのが根管治療を終えるときに詰める薬です。

 

 

根治後 (4).JPG

↑充填後。

今回のように穴が小さく、咬み合わせの力がかからない所であればこのように埋めるだけで問題ないと思います。

根治後 (5).JPG

 ↑別角度

 審美的に天然歯を残すメリットは大きく、微妙な歯の膨らみや色のグラデーションも与えやすい方法です。

 

 歯の状況によりできないこともあり症例は慎重に選びます。

 

 

 

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インプラント前処置

 

45歳・女性 左下の歯が疼くという主訴で来院されました。

基本的な診査を行い、患歯の特定を行いました.
挺出+IP (1).JPG

 

見た目に大きな変化はありませんが、右の写真のように器具を入れると深々と入ってしまいます。

歯と歯茎の間からばい菌や食べかすが入って炎症を起こしていたようです。

 

挺出+IP (2).JPG

被せ物と土台をはずすと・・・

1と3にヒビが、2には大きな穴が認められ、保存が厳しい状態でした。

患者様と相談し、今回は抜歯後にインプラント治療を選択しました。

 

挺出+IP (3).JPG

さらに今回は抜歯前に抜歯予定歯を矯正で挺出させ、骨量のコントロールも行うことにしました。

 

挺出+IP (4).JPG

ワイヤー調整が終わり、抜歯予定歯の位置関係が変わりました。

 

どういう事かというと・・・

挺出+IP (5).JPG

黄色い線の位置関係を下の写真と比較してみてください。

 

 

挺出+IP (6).JPGのサムネール画像

真ん中の歯だけ上に位置しています。

矯正によって『弱い持続的な力』を加えることで骨ができやすくなります。

 

 

挺出+IP (7).JPG

↑抜歯直後のレントゲン写真です。

赤線直下の骨の密度に注目です。徐々に白っぽくなってきます。

 

 

挺出+IP (8).JPGのサムネール画像

↑抜歯後2ヶ月の写真です。

 

 

挺出+IP (9).JPG

↑抜歯後5ヶ月の写真です。

 

挺出+IP (10).JPG

骨ができたことによって理想的な位置にインプラントを埋め込むことができました。

 

 

 

挺出+IP (11).JPG

 抜歯後と最終的な被せ物が入った写真です。

矯正をせずすぐ抜歯をした場合は、インプラント時に骨が足りずに人工物で骨を増やす処置が必要になることが多いですが、今回は歯に矯正力を加えたことで骨に置換されました。 

 

 しかしこの方法はデメリットとして治療費と時間がかかってしまうことと、装置による違和感と清掃のしづらさがあります。

ご相談のうえ、治療させていただきます。

 

 

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オールセラミック症例

前歯の色調を気にして来院されました。 

根管治療後にある典型的な歯牙の変色です。

オルセラ (3).JPG

治療方法は色々ありますが、今回は被せることのメリットが大きかったので被せることにしました。

 

オルセラ (4).JPG

内部の土台をやり直し、最終的な被せ物のラインが決まったところで型採りを行います。

オルセラ (5).JPG 
 

仕上がった被せ物です。

 オールセラミックはメタルフリー(金属を使用しない)で、
セラミックのみで作られている為、色調・透明感を天然歯に限りなく近づけることができます。



オルセラ (6).JPG
 

口腔内に試適した状態です。

正面観です。

オルセラ (1).JPG

右側方面観です。

 

オルセラ (2).JPG

 左側方面観です。

ほとんど人工物とはわからない状態になり、患者様も大変喜んでいただきました。

メンテナンスがんばりましょう。

 

 

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ウォーキングブリーチ

歯をぶつけたり、虫歯で神経が死んでしまったり、

歯の治療で神経をとってしまったりすると、
歯が暗褐色に変色してしまいます。
このような場合、ウォーキングブリーチによって
歯を白くすることができます。
神経のない歯に対しては、通常の歯の表面から行う
ホワイトニングでは効果が弱いため、
歯の内部から薬を浸透させて歯を白くさせます。
薬を歯の裏側から神経のあった部分に入れて、
セメントで蓋をします。治療後歯の色の変化をみます。
通常2から3回薬を交換します。そうすると
他の歯と変わらない歯の色に戻ります。
  
右上の1番目と2番目の歯が変色しています。
huruyama1.jpg
 
ウォーキングブリーチ後です。

huruyama3.jpg

ウォーキングブリーチ後、裏側の薬が入っていた穴が
空いている部分だけプラスチックで修復しています。

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インプラント処置

暑い日が続きますけど皆様夏ばてはしていないですか?

今日は全顎インプラント処置を行った症例の報告です。

下の写真は初診時の口腔内の状態です。

O1.JPG

どこで噛んでいいのか分からない状態ですね。

入れ歯も磨り減り、残っている歯も保存不可能な状態でした。

ご本人の希望もあり、入れ歯では無くしっかり噛みたいとのことでしたので、インプラント処置を行うこととなりました。

下の写真がインプラントお行い、仮の歯が入った状態です。

仮の歯が入った後は噛み合わせを細かくチェックしていきます。

通常このように、歯が1本も無い場合現在はオールオン4,6と言う処置方法が一般的になります。

この患者様の場合上顎に7本、下顎に6本のインプラントが埋入されています。

O2.JPG

最終的な被せ物が入った状態です。

唇を引っ張るとインプラントの土台の一部が見えてしまいますが、普段の日常生活では、絶対見えることはありません。

左側の写真が笑った状態ですが全く見えなく、患者様も喜んでいただけました。

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治療期間も大変長くかかりました。ここからは、メインテナンスのスタートです。

一緒に長く持たせる様頑張りましょう。

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歯冠長延長術

 

 前歯の審美障害を主訴に来院されました。

被せ物が壊れてしまい金属が露出している状態です。

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 全体的に被せ物をやり変えていくことにしました。

 

1888.jpg
 

古い被せ物を除去し、治療用の仮歯を装着したところです。 

この間に中の虫歯を取り除いたり、根の治療をしました。

スライド1.1-thumb-300x540-3433.jpg

基本治療が終わり、あとは被せるだけなのですが、 

問題は歯茎の位置関係です。黄色い線が示すとおり歯茎の位置が、青矢印の長さだけ反対側に比べ段差がついています。

今回は歯茎の位置を簡単な外科処置で改善していくことにしました。

スライド2.1-thumb-300x225-3436.jpg

 

歯茎を開いた状態です。

赤矢印は骨から被せ物の淵までの距離です。現在は2mm弱しかありません。

本来は2mmちょっとほしいところです。

スライド3.1-thumb-300x225-3438.jpg

少しずつ骨を削合して距離を確保しました。

縫合するときに歯茎の位置も反対側を目安に下げて固定しました。

 
スライド5.1-thumb-300x225-3443.jpg 

術後2ヶ月の状態です。 

 仮歯の修正も終えて最終的なイメージが固まりました。

 

審美性は向上しますが、

外科的な処置と治癒期間をご理解していただく必要があります。 

 

 

  

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