おや知らず

親知らず→矯正→ブリッジ。

ブリッジという治療方法は、歯を抜いたところ(欠損部)に入れるダミーの歯を被せもので固定する方法のことです。そのため、抜いた歯の両側に健康な歯が残っている必要があります。また、ダミーの歯はなるべく小さいほうが、固定をしている歯に負担が少ないため、1本程度の欠損に適応されることが多い治療方法となります。

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むし歯と歯根の先の病気のために歯を2本連続で抜くことになりました。2本連続の欠損では支える歯に大きな負担がかかるため、部分矯正を行うことで親知らずを利用したブリッジを行うことになりました。先ずは、親知らずを正しい向きに直すために、ほっぺた側に回転させながら、欠損部の隙間を小さくするために手前に徐々に引っ張ります。

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安定したブリッジを作れる場所に親知らずが移動してきたので、支えとなる2本の歯の平行性がとれるように親知らずを起こしていきます。

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上のレントゲンでは、左下の奥歯に大きな膿の袋を認めます。残念ながらこの歯は抜歯になってしまいました。そこで、安定したブリッジ治療を行うために矯正治療を行い、1番左側にあった親知らずを、約歯1本分右に移動しました。支えとなる歯の平行性も取れていると思います。

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 抜歯前          矯正治療後

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 仮歯装着時        ブリッジ装着時

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術前            術後

今回はメタルボンドクラウンを用いたブリッジで治療を行いました。表面はセラミックを使用することで審美性に優れ、中にはフレームとして金属を用いていることで強度を出し、また、適合に優れた被せものを作ることができます。

安定して長い間使用していただけるように、メンテナンスもがんばりましょう。

赤坂の歯医者【赤坂デンタルオフィス】土日診療/平日夜8時半

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親知らずの利用2

 

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 ↑不幸にも虫歯で歯を失ってしまいましたがすぐ後ろに親知らずが存在しています。

 今回は矯正を使って赤枠まで移動させることにしました。

 

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↑少し顔を出しています。

 

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↑ゴムの力で引っ張り出してきます。 

 

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↑ワイヤーの力に変えます。

 

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↑歯の全貌が確認できました。少し細長い歯ですね。 

 

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↑ほっぺた側にも装置を追加して歯の軸を整えていきます。 

 

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↑矯正が終わり装置をはずした状態です。 

 

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 ↑下の歯とのかみ合わせを回復させることができました。
 

親知らずは汚れが溜まり、虫歯や歯周病の原因になりやすく抜歯をする選択をすることが多いです。

 しかし状態によっては今回のようにうまく利用することができるので、ケースによって患者様とご相談

しています。 

 

 

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親知らずの利用(部分矯正)

何らかの理由で歯が失われた場合、ほとんどのケースでブリッジ・入れ歯・インプラントのどれかを治療として選択していきます。

どの方法もメリット・デメリットが存在しますが、ひとつ共通点として全て人工物になります。

なるべくなら人工のものは入れたくは無いのが皆さんの本音だと思います。

 

ケースは選びますが、そんな部分を解決した方法をご紹介したいと思います。

 

実際の症例です。

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赤矢印の歯は真ん中が黒く透けています。虫歯によって保存が不可能と判断されました。

緑矢印の親知らずが綺麗な状態で存在していたので矯正治療によって赤矢印まで移動させることにしました。

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赤矢印の歯を抜歯した状態です。

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装置を着けた状態です。

黄色っぽく見えるのがゴムです。この力を利用してまず歯を手前に引っ張ってきます。

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だいぶ近づいてきました。

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今度はワイヤーの力で歯の軸方向を正しい向きに治していきます。

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親知らずがひとつ手前に移動してきました。

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口の中の状態です。

 

 このようにケースによってはもう一度天然の歯を作ることができます。

親知らずは不利益になることが多く抜歯することがほとんどですが、条件がそろえばこのような利用の仕方もあります。 

 

 

 

 

 

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