Author Archives: 赤坂 歯科/歯医者 赤坂デンタルオフィス

露髄

 

「露髄」とは歯の中に存在する神経(歯髄)が一部外界に露出した状態のことを言います。

そのような状態になった歯は多くの場合、神経を取る(抜髄)処置になるわけです。

しかし、歯が欠けやすくなる・細菌の感染を引き起こしやすくなる等のデメリットは大きく、できることならば『神経の保存』が望ましいわけです。

 

今回は一部露髄を起こした神経を保存した症例です。

露髄2.2-thumb-300x225-1664.jpg

初診時の状態です。歯と歯の間に黒い線が見えます。

露髄デンタル-thumb-300x225-1660.jpg

レントゲン写真です。赤枠のところが虫歯の部分です。

黒く透けているのが判ると思います。かなり大きそうですね。

露髄1.1-thumb-350x262-1662.jpg

虫歯を取りきったところです。

矢印のところが露髄した場所です。赤い部分は神経から出血を起こした状態です。

露髄3.3-thumb-350x262-1667.jpg

中を洗浄し、神経からの止血が確認できた時点で強めの接着剤で封鎖していきます。

止血できない場合は残念ながら神経に炎症が起きているとみなして抜髄処置へ移行します。

露髄4.4-thumb-300x225-1669.jpg

さらに上から違う種類のセメントを埋めて当日の処置は終了します。

ここから長いと3ヶ月から半年くらい経過観察し最終的な詰め物を装着して治療の終了になります。

 

この方法は必ず上手くいくわけではありません。

治療器具による摩擦熱・風・水流などの刺激が神経に直撃するわけですから、後々疼痛が出て抜髄処置になることもあります。

術前に成功率・術後の経過などしっかりご理解いただいた上で本処置を行います。

 

 

 

 

赤坂の歯医者【赤坂デンタルオフィス】土日診療/平日夜8時半

日付:  カテゴリ:症例集, 虫歯治療

漂白+プラスチック(レジン)充填

 

前歯部の審美障害を主訴に来院されました。

神経の処置をすると透明感がなくなり、茶色っぽく変色を起こしていきます。

古くなったプラスチックの詰め物も審美性を阻害しています。

斉田1-thumb-350x262-1498.jpg

初診時の状態です。

斉田デンタル-thumb-300x225-1508.jpg


初診時のレントゲン写真です。
白く写っているのが根っこのお薬ですが根の先に異常は見られないので再根管治療の必要はなさそうですね。

斉田2-thumb-350x262-1500.jpg

まず色を改善しました。薬剤を使って歯を漂白します。もちろん歯の色調の改善も見られますが、注目は歯肉(歯茎)。

術前に比べて黒っぽさが取れてきました。歯が漂白されたことにより、歯肉に透過していた歯の黒さが無くなった為と考えられます。 

斉田3-thumb-350x262-1502.jpg

 

漂白が終わったとこで古いプラスチックを除去し、再充填していきます。


斉田5-thumb-400x300-1504.jpg


以前の詰め物より自然な形態・色調をできる限り再現しました。

ナチュラルに仕上がったと思います。

 

漂白は経年的に色の後戻りを起こします。

そのため色が気になり始めたら再漂白を行い、色の調整を行う必要があります。

 

 

 

 

 

赤坂の歯医者【赤坂デンタルオフィス】土日診療/平日夜8時半

日付:  カテゴリ:審美歯科, 症例集

ディスタルウェッジ

「ディスタルウェッジ」とは「歯肉切除」のことで歯周外科の術式のひとつです(歯周外科の詳しい説明は当HPの「歯周外科」を参照)。

言葉だけ聞くととても怖い処置に聞こえますが、このページで少しでも不安を取り除いていただければと思います。

歯科領域における代表的な外科処置は抜歯です。乱暴な言い方をすれば『抜歯は破壊行為』『歯周外科は形態修正』ですから術後の痛みや腫れは少ない処置といえます。

どのような場面でこの処置をするかというと被せ物を入れる術前処置として行います。

実際の症例です。

須藤1-thumb-350x262-1373.jpg

白く写っているのが仮歯です。これから最終的な被せ物にします。

一見何の問題もないように見えますが・・・

須藤2-thumb-450x337-1375.jpg

仮歯を取ったところです。

矢印の歯茎が歯の位置より高くなっています。

これでは被せ物も薄く仕上がり、ただでさえ強い力のかかる奥歯ですから長期の予後に疑問符がつきます。

そこで外科処置をして強制的に歯茎の位置関係を変えていきます。

2080-1.jpg

術直後の状態です。

余分な歯茎を除去しました。

この状態で2ヶ月から3ヶ月経過を診ます。

須藤7.jpg

歯茎も綺麗に治りました。

比較すると、余分な歯茎がなくなった分だけ歯の高さが得られました。

これで厚みのあるしっかりとした被せ物が作れます。

口の中の傷は一般に治癒が早いと言われています。

歯茎がなぜピンク色かというとたくさんの毛細血管が透けているからです。血液は栄養を運んでくれます。

血管が豊富ということはその分、組織の再生が早いことを意味しています。

治療に対するご理解が得られた上でこのような処置をさせていただいています。

赤坂の歯医者【赤坂デンタルオフィス】土日診療/平日夜8時半

日付:  カテゴリ:歯周外科, 症例集

インプラント(サイナスリフト同時埋入法)

 こんにちは。

そろそろ梅雨の準備をしなければ・・・

雨は嫌いな(紫外線大好き「スタッフからもクロンボ先生と言われています」)原島です。

 

本日はインプラントについてです。

一昔し前は、骨が無いとインプラントは無理といわれていました。しかし、現在では、インプラントを埋入する場所に骨がなければ造ることができるようになりました。

今回は、上顎の臼歯部にインプラントを行う予定の症例です。

下のレントゲン写真で黄色の線の所は上顎洞といって鼻の空洞部になります。

一見骨はしっかりあるようにみえますが、CTを撮影すると実際は骨は少ない結果でした。

 


術前パントモ.JPGのサムネール画像

下の写真は実際インプラントを埋入した状態です。矢印のところにインプラントの先端が見えます。

通常、上顎洞の粘膜(シュナイダー膜)をゆっくり骨から剥がしていき、人工骨を入れて1回ふたをします。

しかし、本症例では、粘膜を剥がし、インプラントを埋入、人工骨の補填と1回で終了しました。

インプラントを埋入したときにしかっり1次固定が得られたためこのような事ができました。

IP埋入.JPGのサムネール画像

下の写真は使用した、人工骨です。

人工骨.JPGのサムネール画像

人工骨を補填した状態です。

このあとしっかり縫合して終了です。

骨補填.JPGのサムネール画像

術後のレントゲン写真です。

黄色の線の所まで、しっかり人工の骨ができあがっています。

術後パントモ.JPGのサムネール画像

翌日の口腔内の状態です。

しっかり縫合されています。また、腫れもなく患者様も疼痛等無い状態でした。

ナート.JPGのサムネール画像

1週間後、抜糸した状態です。

患部は、この後インプラントが骨と結合するまで待ちます。

抜糸.JPGのサムネール画像

 このように、当歯科医院では、骨がなくインプラントは無理と言われた方でも可能です。

是非、他院では無理と言われ、諦めてしまっている方、一度ご相談にいらしてください。

様々なオプションお用意してお待ちしております。

赤坂の歯医者【赤坂デンタルオフィス】土日診療/平日夜8時半

日付:  カテゴリ:インプラント, 症例集

ラミネート

 

ラミネートとはセラミックでできた付け爪のようなものです。

特徴としては歯質の削除量が少なく保存的に治療が行えることと、セラミックなので 審美的に綺麗だということです。

 

それでは実際の症例を見てみましょう。

515.jpg

初診時の状態を模型にしたところです。上の右から2番目の歯の表面がざらついているのがわかります。

原因は歯の形成時期に何らかの影響を受けてしまった為と考えられます。

審美的な改善を希望されて来院されました。

ラミネート1-thumb-300x225-1304.jpg

矢印の部分は虫歯の為削らしてもらいました。

表面は約0.5mm程の削除を行ったのみです。

左側の被せ物も劣化が著しかった為、再製することにしました。

左右の歯の大きさを比べていただくと如何に削除量が少ないかが判っていただけると思います。

ラミネート2-thumb-300x225-1306.jpg

矢印の舌側はまったく触っていません。たったこれだけと思うかもしれませんが歯質を残せるというのは大きなメリットです(凍みる・痛むなどの症状が出にくい)。

 

108.JPG

セットした状態です。

必要最小限の削除量で審美的に仕上げることができ、患者様にも喜んでいただきました。


2062.jpg

術後2年経過した状態です。順調ですね。

これからも慎重に経過を追っていきたいと思います。

 

赤坂の歯医者【赤坂デンタルオフィス】土日診療/平日夜8時半

日付:  カテゴリ:審美歯科, 症例集

審美義歯(ノンクラスプデンチャー)

こんにちは、歯科医師の原島です。

新型インフルエンザが流行していますが、当院でも、予防対策はしています。

当たり前ですが外に出たら、必ず手洗いうがいをし、消毒用アルコールで消毒するようにしています。

 

今回は、ノンクラスプデンチャーといい、部分入れ歯のバネが無い入れ歯です。

写真の患者様は、左上56の2本歯がありません。通常ですと、このような場合奥歯の1本と、手前の1本に金属製のバネをかけて入れ歯を安定させます。

しかし奥歯は、見えませんが、手前の歯のバネは笑うと金属のバネが見えてしまい審美的によくありません。

そこで、手前の歯のバネを審美的な物を使用するのが、ノンクラスプデンチャーといわれるものです。

ノンクラスプ2.jpgのサムネール画像

 

出来上がった入れ歯が下記の写真です。

見えない奥歯には、通常通りの金属製のバネを使用しています。

手前の2本の歯に、入れ歯のピンク色と同様のバネが付いています。

ノンクラスプ3.jpgのサムネール画像

 

口腔内に入れた写真です。バネが付いているのがほとんど分からない状態になりました。

患者様も大変喜んでいただけました。

ノンクラスプ1.jpgのサムネール画像

このようにな入れ歯も当院では行っています。

残っている歯の状態によっては不可能な症例もあります。

入れ歯でお悩みの方是非一度ご相談にいらして下さい。

赤坂の歯医者【赤坂デンタルオフィス】土日診療/平日夜8時半

日付:  カテゴリ:入れ歯(義歯), 審美歯科, 症例集

印象

 

「印象」とは歯型を採ることを言います。

採った歯型に石膏という固い石みたいなものを流して模型が出来上がります。

847.jpg歯を削った状態

印象1-thumb-300x225-1289.jpg

歯型を採った状態(写真は別のものです)

850.jpg採った歯型から模型を作製した状態

 

これを技工士さんに渡して詰め物・被せ物を作成します。

ここが上手くいかないと精度の高いものができないので、緊張の一瞬です。

印象1.1-thumb-300x225-1293.jpg

矢印の黒い部分は歯と歯茎の間に直径約0.4mmの糸が入ってます。

これを入れることによって被せるラインが明瞭化されます。

印象1.2-thumb-300x225-1295.jpg

矢印の部分が糸のところまで流れた印象材のところです。

 

964.jpg

上の白と赤のキャップは個歯トレーと言います。

歯型を採る本数が多い時に用います。

971.1.jpgのサムネール画像

実際に採った状態です。

印象3-thumb-300x225-1302.jpg

矢印のところが被せ物の設定ラインです。しっかり採ることができました。

このように少しでも正確に印象が行えるようにひと工夫加えています。

 

 

 

赤坂の歯医者【赤坂デンタルオフィス】土日診療/平日夜8時半

日付:  カテゴリ:審美歯科, 症例集

ゴシックアーチ

 

「ゴシックアーチ」とは顎(アゴ)の適正な移動区域・位置を探す診査法のことです。

≪咬む≫ということは健全な歯があるだけでなく、顎を動かす関節が適正に動いて初めて正常に機能します。

例えば歯が複数に渡って欠損している場合、その期間が長ければ長いほど顎関節に異常な運動癖が残っています。

そのような症例は仮歯を使って適正な咬み合わせを模索し、確認・診査していきます。

その時必要なのがこの「ゴシックアーチ」です。

ゴシックアーチ-thumb-350x262-1183.jpg

装置です。矢印の部分が咬み合うことで右の板に傷を付けます。

 

1027.jpg

 実際に装着した状態です。

この状態で好きな位置(一番楽な位置)で咬んでもらい、前後左右に『顎』を動かします。

ゴシックアーチ2-thumb-350x262-1185.jpg

 

そうすると板にこんな矢印のような形が描かれます(見やすくする為にマジックを塗っています)。

1:自分で好きな位置でカチカチ咬んでもらった点(タッピング)

2:右運動

3:左運動

4:前後運動

ここで問題なのが2と3が左右非対称であり、2の方が短くかつ4が傾いていること。どうやら左の顎関節に何かしらの制限がかかっているのではないか?ということになります。

 

1025.jpg

この患者様は前後の運動が乱れていますが左右とタッピングがきっちり現れています。

まずまずの状態ですね。

 

このように診査を行って仮歯を調整し、再度使用していただいてまた診査という流れです。

地道な作業です。

それ程失ってしまったものを取り戻すことは難しいということですね。

 

 

 

 

赤坂の歯医者【赤坂デンタルオフィス】土日診療/平日夜8時半

日付:  カテゴリ:審美歯科, 症例集

空隙歯列

 

空隙歯列とは「隙間のある歯並び」のことです。

虫歯や歯周病によって歯が喪失してしまったり、先天的に歯が無かったり原因は色々です。

今回の症例は先天的に歯の本数が足りなく、隙間が一歯にも満たない小さな隙間しかありませんでした。

そんな空隙歯列を改善した症例です。

 

それでは実際の症例を見てみましょう。

1839.jpg

下の歯の真ん中から数えて2番目が先天的に欠如していました。

 

1831.jpgのサムネール画像

模型上にて真ん中4本の歯を少し大きめに作製すれば審美的な部分は改善されることが分かりました。

どのように再現していくかというと被せ物・ラミネート(付け爪みたいなセラミック)・レジン(プラスチック)充填と3つの治療法の選択肢があります。

山際HP-thumb-350x262-1160.jpg

 

矢印の歯に注目してください。

頭の形が違います。これは正面から見て右より左の歯ほうが強く力を受けて削れてしまっているということです。

この事から被せ物やラミネートでは破損の危険性があり、あまり向いていないということが考えられます。

今回は隙間だけを埋めるようにプラスチックを盛ることにしました。

 

1947.jpg

治療直後の写真です。

まったく歯を削らずに接着剤とプラスチックだけで修復しました。材質的な安定性はあまり高くないので古くなったらやり直しましょうとお話してあります。

 

1948.jpg

印象はだいぶ違います。隙間(黒い影)が無くなるだけでグッと自然感がまします。

今回はプラスチックを選択しましたが、歯並び・咬みあわせ・虫歯の状態・歯周病など考慮したうえで治療方法を選択していきます。

 

 

 

赤坂の歯医者【赤坂デンタルオフィス】土日診療/平日夜8時半

日付:  カテゴリ:審美歯科, 症例集, 矯正歯科

歯周病による歯肉の腫脹

こんにちわicon:sun    歯科衛生士の小池綾子です。icon:sparklingicon:sparkling

皆さんは歯ブラシの際、ブラシに血がついていたicon:ecstoramationなんて経験ありませんか?

歯肉が赤く腫れていたり、口臭がきになったりした事ありませんか?

その原因として考えられるのは歯周病ですicon:face_sad

 

今回の治療例はまだ幼いにもかかわらず、歯肉炎にかかり来院された患者様です。

主訴は(歯肉からの腫れ・出血・口臭がきになる。痛みはない。)との事でした。

 

治療はまず、磨き残しが多かったので徹底した歯ブラシ指導をしました。ある程度歯肉が改善したところで歯石を除去し、同時に歯周ポケット(歯肉溝)内の洗浄を週に2度来院していただき行いました。

患者さんが意識して歯ブラシをとてもがんばってくれた事と、がんばって最後まで通ってくれた甲斐があり、歯肉の腫れ・出血は無くなり、健康な歯肉に変わったのが目に見えてお分かりになりますでしょうかicon:face_surprisedicon:face_surprisedicon:face_surprised

 

G 術前.jpg 

 

G 術後.jpg

歯周病をはじめとし、虫歯の原因となるのはほぼ歯垢と呼ばれる歯の表面に付着する細菌の塊が原因といわれています。

歯垢が付着することにより、周辺の歯肉に炎症が起こり口臭・腫れ・出血がみられるようになります。この事を歯肉炎といいます。

その状態を放置してしまうと歯周病はさらに進行します。のちに細菌は歯肉の奥深くまで入り込み歯を支えている骨を徐々に溶かしていき、膿が出る・口臭・歯肉が退縮(歯肉がやせてみえる)などの症状がみられます。結果歯が動揺し抜けてしまう恐ろしい病です。

虫歯とは違い、あまり痛みなどの症状がないため、知らぬ間に進行している事が多いです。

ですが、きちんとした歯ブラシの当て方や歯医者でのクリーニングによって充分改善する可能性はありますので、上記に当てはまる症状がある方はぜひ、歯医者へicon:body_run_away_righticon:body_run_away_righticon:body_run_away_righticon:body_run_away_right

 

 

歯周病に関する事だけではなく、気になってる事などなんでも結構ですので質問してくださいicon:body_biceps

 

 

赤坂の歯医者【赤坂デンタルオフィス】土日診療/平日夜8時半

日付:  カテゴリ:歯周病治療, 症例集

TEETH PLANNING GROUP

あなたの歯を守る、
的確で誠実な診断と治療

赤坂の歯医者|赤坂デンタルオフィス

赤坂の歯医者・歯科「赤坂デンタルオフィス」は東京都港区赤坂の総合歯科医院です。虫歯治療や予防歯科などの一般歯科から、各専門医による高度で精密なインプラント・噛み合わせ治療を兼ねた矯正治療などの専門歯科治療まで幅広く対応しています。

  • 赤坂駅より徒歩30秒
  • 各種保険診療対応
  • 土日診療
  • 充実の歯科医療設備

赤坂で歯医者をお探しの方
ご予約・ご相談はお気軽にどうぞ ▼

24時間WEB予約

ページ上部へ