アーカイブ: 2009

空隙歯列

 

空隙歯列とは「隙間のある歯並び」のことです。

虫歯や歯周病によって歯が喪失してしまったり、先天的に歯が無かったり原因は色々です。

今回の症例は先天的に歯の本数が足りなく、隙間が一歯にも満たない小さな隙間しかありませんでした。

そんな空隙歯列を改善した症例です。

 

それでは実際の症例を見てみましょう。

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下の歯の真ん中から数えて2番目が先天的に欠如していました。

 

1831.jpgのサムネール画像

模型上にて真ん中4本の歯を少し大きめに作製すれば審美的な部分は改善されることが分かりました。

どのように再現していくかというと被せ物・ラミネート(付け爪みたいなセラミック)・レジン(プラスチック)充填と3つの治療法の選択肢があります。

山際HP-thumb-350x262-1160.jpg

 

矢印の歯に注目してください。

頭の形が違います。これは正面から見て右より左の歯ほうが強く力を受けて削れてしまっているということです。

この事から被せ物やラミネートでは破損の危険性があり、あまり向いていないということが考えられます。

今回は隙間だけを埋めるようにプラスチックを盛ることにしました。

 

1947.jpg

治療直後の写真です。

まったく歯を削らずに接着剤とプラスチックだけで修復しました。材質的な安定性はあまり高くないので古くなったらやり直しましょうとお話してあります。

 

1948.jpg

印象はだいぶ違います。隙間(黒い影)が無くなるだけでグッと自然感がまします。

今回はプラスチックを選択しましたが、歯並び・咬みあわせ・虫歯の状態・歯周病など考慮したうえで治療方法を選択していきます。

 

 

 

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歯周病による歯肉の腫脹

こんにちわicon:sun    歯科衛生士の小池綾子です。icon:sparklingicon:sparkling

皆さんは歯ブラシの際、ブラシに血がついていたicon:ecstoramationなんて経験ありませんか?

歯肉が赤く腫れていたり、口臭がきになったりした事ありませんか?

その原因として考えられるのは歯周病ですicon:face_sad

 

今回の治療例はまだ幼いにもかかわらず、歯肉炎にかかり来院された患者様です。

主訴は(歯肉からの腫れ・出血・口臭がきになる。痛みはない。)との事でした。

 

治療はまず、磨き残しが多かったので徹底した歯ブラシ指導をしました。ある程度歯肉が改善したところで歯石を除去し、同時に歯周ポケット(歯肉溝)内の洗浄を週に2度来院していただき行いました。

患者さんが意識して歯ブラシをとてもがんばってくれた事と、がんばって最後まで通ってくれた甲斐があり、歯肉の腫れ・出血は無くなり、健康な歯肉に変わったのが目に見えてお分かりになりますでしょうかicon:face_surprisedicon:face_surprisedicon:face_surprised

 

G 術前.jpg 

 

G 術後.jpg

歯周病をはじめとし、虫歯の原因となるのはほぼ歯垢と呼ばれる歯の表面に付着する細菌の塊が原因といわれています。

歯垢が付着することにより、周辺の歯肉に炎症が起こり口臭・腫れ・出血がみられるようになります。この事を歯肉炎といいます。

その状態を放置してしまうと歯周病はさらに進行します。のちに細菌は歯肉の奥深くまで入り込み歯を支えている骨を徐々に溶かしていき、膿が出る・口臭・歯肉が退縮(歯肉がやせてみえる)などの症状がみられます。結果歯が動揺し抜けてしまう恐ろしい病です。

虫歯とは違い、あまり痛みなどの症状がないため、知らぬ間に進行している事が多いです。

ですが、きちんとした歯ブラシの当て方や歯医者でのクリーニングによって充分改善する可能性はありますので、上記に当てはまる症状がある方はぜひ、歯医者へicon:body_run_away_righticon:body_run_away_righticon:body_run_away_righticon:body_run_away_right

 

 

歯周病に関する事だけではなく、気になってる事などなんでも結構ですので質問してくださいicon:body_biceps

 

 

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大きな虫歯による審美障害

こんにちは、歯科医師の原島です。

長期間歯医者に行っていないかたはいらっしゃいますか?虫歯を長期間放置してはいませんか?

下記の写真は長期間虫歯を放置していた患者さまです。

上顎TEK1.jpg

ここまで、放置していると、我々歯科医も大変苦労します。

なにより、見た目も良くありませんし、咬み合わせもメチャメチャに壊れています。

本日は、とりあえず患者様の要望もあり、見た目の改善を優先して処置を行いました。

処置終了後の写真が下記の状態です。上の歯を全部仮の歯にしました。

とりあえず、見た目の改善は行えました。

今後、咬み合わせの調整、虫歯の治療、歯肉炎の処置と長引きそうです。

皆様も是非定期的に歯医者に行ってください。

上顎TEK2.jpg

今後こちらの症例はUPする予定です。

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インプラント

 

「インプラント」という言葉がここ数年ですごく普及してきたと思います。

そこであらためてインプラント治療の工程、メリット・デメリットを症例を交えて紹介していきたいと思います。

 

実際の症例です。

スライド1-thumb-350x262-1015.jpg

矢印の部分に黒い影が見えます。この炎症によって歯茎が何回も腫れたりしていたそうです。診査の結果、歯が割れていることがわかり残念ながら抜歯をすることとなりました。

スライド6.1-thumb-350x262-1094.jpg

 

このまま放置しておくと、遅かれ早かれ歯が矢印の方向へ移動してきてしまいます。

移動してきたことによって

  • 汚れが溜まりやすくなる(虫歯・歯周病になりやすい)
  • 咬み合わせが悪くなる

・・・などの症状が現れやすくなり、あまり良い事がありません。

スライド10.1-thumb-350x262-1124.jpg

インプラントの最大のメリットは「単独で歯牙一本を作り出し周りの歯牙に負担をかけないこと」です。

ブリッジや入れ歯ですと、周りの歯をたくさん削ったり・力の負荷がかかり過ぎてしまったり・清掃性が悪くなったりなど少なからず影響を与えてしまいます。

抜歯後6ヶ月の状態です。

この時点でほとんどのケースでCTを撮影し、3次元的に骨の状態を把握します。そこから最終的な歯の形態とインプラントポジションを模索していきます。

スライド4.1-thumb-350x262-1096.jpg

 

インプラント埋入後のレントゲン写真です。この状態で6週間から8週間待ちます。 

最大のデメリットは(個人的な意見ですが)体の中に金属のボルトを植え込むということです。なるべくならそんなことはさけたいですよね。

ただ現在のところ、何もないところから歯牙を作るのにチタンという金属以外に材料がないのが実情です。 

研究段階では自分の細胞から歯を作るというようなこともされていますが実用化されるにはまだまだ時間がかかります。

チタンが使用されて四十年近くの歴史がありますが、ペースメーカーや人工関節などとほぼ同じ実用性があるといっても過言じゃありません。

市川裕子HP1-thumb-450x337-1100.jpg

最終的な被せ物が入ったところです。症例にもよりますがほとんどが白い被せ物になります。

今後は定期検診にて咬み合わせや清掃性を確認していきます。

 

 

 

 

 

 

 

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ハイブリッドセミックスインレー

虫歯を削った後には、必ず詰め物物をします。詰め物・被せ物にはいくつか種類があります。

当院では銀、コンポジットレジン、金、ハイブリッドセラミックス、セラミックがあります。

今回は、審美的かつ、対費用効果の面において最も一般的な、「ハイブリッドセラミックス」を紹介します。

簡単にハイブリッドセラミックスについて説明いたします。


イブリッドセラミックインレーとは、セラミック(焼き物)の粒子とレジン(プラスチック)を混ぜたもので作られたインレー(詰め物)です。セラミックイン
レーよりもやわらかく、周囲の歯にダメージを与えにくいというメリットがありますが、色調は多少劣り、経年的に変色します。

それでは、症例写真です。

下の状態は型を取る時の写真です。白く見えているのが虫歯を削ったあとに神経を保護するために詰める薬です。

 

 
ハイブリッド0.jpg
 
  

セットした写真です。色は問題なく周りの歯に同調させられたと思います。

ハイブリッド2.jpg

ハイブリットの特徴は色は綺麗ですが材質的に不安定です。口の中は高温多湿なのでどんな材料でも劣化してきます。

なのでこの材料は「5年から7年にもう一回作り変える気持ちでいてください」と患者様には説明さしていただいてます。もちろんすべてのケースが該当するわけではなく、状態がよければそのまま継続して使っていただいて問題ありません。

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根管治療

 

 「根っこのお掃除をしますね」と椅子を倒され、

口を開けたままやけに時間と回数がかかり「ピッピッピッピッ・・・」という軽い電子音・・・。

不快感は強いし、何をしているのかよくわからない・・・・。歯医者さんに通院したならそんな経験した方は多いのではないでしょうか?

 

 根管治療とは、「歯の中の神経になんらかの原因で細菌感染が起こり,死んでしまった神経や感染した歯質、膿などを針のようなヤスリや薬を使って綺麗にすること」を言います。

感染の範囲が大きければ大きいほど時間と回数がかかります。

 

実際の症例です。

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注目していただきたいのが、白く写っている薬の入った歯の根の先に黒い影があるという事です。

大きさを覚えておいてください。

この方はこの炎症が原因で顔の形が変わるくらい腫れてしまいました。

 

 

ファイル.jpgのサムネール画像  
 

スライド2-thumb-350x262-1017.jpg

上の針のような器具を使って根管(神経が通る細い道)を綺麗(ヤスリがけみたいな感じ)にしていきます。

そしてあの電子音(メーター)もこの時に登場します。

根の先端の位置を器具が近づくにしたがって音の間隔が短くなり、正確にお掃除することができます。

上のレントゲン写真は消毒が終わって最終的な薬を詰めたところです。

わずかですが黒い部分の範囲が小さくなり、白っぽくなってきていると思います。影の中にわずかに白い線が写っていますが消毒の薬です。

 今回は4回のお掃除で薬を詰めました。

炎症がだいぶ落ち着いて中の骨の再生が始まってきているようです。

 

スライド3-thumb-450x337-1138.jpg

 

術後6ヶ月の状態です。

また白っぽさが増したようです。2年から3年かけて完全に骨になりますが、それ以上かかるケースもあります。

このように細菌の数を減らし自然な治癒過程(骨の再生等)を促すことが根管治療の最大の目的です。

 

 

 

 

 

 

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トンネリング

 

初診時の状態です。

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レジン(プラスチック)が詰められていてその周りから虫歯が進行しています。

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虫歯と古い材質を除去したところです。矢印の部分が交通してしまって、いわゆるトンネル状態になっています。

トンネル上部の歯質は削ることの方が多いですが、

「残せるものは残したい」「削る必要が無ければ残したい」ということで今回はプラスチックで修復していくことにしました。

 気泡が入らないように流れのいいタイプのプラスチックを静かに流し込んでいきます。

スライド4-thumb-350x262-1019.jpg

咬む部分は立体的に天然のオリジナルの形態を可能な限り再現していきます。

詰め終わったところです。審美的にも綺麗に仕上がりました。

 

 

 

 

 

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歯面研磨

 

虫歯にもいろいろ種類があります。

大きく分けて初期の虫歯と進行性の虫歯の二つがあります。

 進行性の虫歯は削って詰めますが初期の虫歯なら削らずに済むこともあります。

 

実際の症例を見てみましょう。

 

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白濁は分類として初期の虫歯になります。見た目が気になるということでした。

矢印の部分は色だけ見ると問題無さそうですが多少の凹みがあり、残念ながら進行性の虫歯になっていました。

治療の方法としては削ってプラスチックを詰めるのがオーソドックスなやり方ですが下の写真をご覧ください。

 

1904.jpg

目の薄い素材とシリコン(ゴムみたいな材質)の二種類で研磨しました。天然歯の艶がでました。

今回は幸いにしてこれで済みましたが虫歯が残るようなら残念ながら削るしかありません。

 

もうひとつの方法としてはフッ素があります。塗布し続けることで初期の虫歯程度なら再石灰化が促され健全な歯質になりますが白濁は残ります。 

今回は審美的な部分も改善する為に研磨で対応しました。

 

 

  

 

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オベイトポンティック

 

ブリッジとは欠損した歯を補うように被せ物で橋渡しをすることです。

1.3.jpg(下の歯の銀色の部分がブリッジ)

三国パノラマ-thumb-200x153-759.jpg

一部白い部分は歯が無くポンティックと言います。この部分の直下は汚れが溜まりやすいとこです。

オベイトポンティックとはこの部分を特殊な形態にし汚れが溜まりにくくすることです。

 

では実際の症例を見てみましょう。

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残念ながら真ん中の歯が虫歯で無くなってしまい、抜歯後3ヶ月経過したところです。

このままブリッジにしてもいいのですが凸凹した歯茎に物が溜まりやすくなってしまいます。

 

904.jpgのサムネール画像 

仮歯の基底面(膨らんでいるところ)を少しずつ材料を盛り足し研磨してつるつるの状態にします。

 

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調整後の歯茎です。汚れがほとんど見当たりません。昔は汚れが詰まっても取れ易いように隙間を大きく開けていましたが逆転の発想ですね。強く圧迫することで隙間をほぼ無くします。

周りの健康な歯茎と同じ色をしていることから炎症などが起きていないことがわかります。

 


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仮歯の形を最終的なブリッジに反映させます。

 

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セットした状態です。

 

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もうひとつの利点として実際に歯が萌出している様に見えることで審美的に優れているところです。

デメリットとしては使える材料がセラミックに限定されるので治療費が高額になること・歯茎の量が少ないと増やすような前処置も必要になってくることです。

 




同じブリッジでも審美性・清掃性に優れた方法と言えるでしょう。

 
  

 

 

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漂白

   

歯が変色する原因にはいろいろあります。

虫歯・着色・幼少期の薬剤多量摂取などがあげられますが、中でもよく見られるのが神経の処置を終えた歯の変色です。神経がなくなると栄養が行かなくなり瑞々しさが失われます。

 

そんな歯に対して薬を使って色の白さを取り戻すことができます。

 

では実際の症例を見てみましょう。

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初診時の状態です。 

 

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レントゲン写真です。根っこの周りが歪な形をしています。このような状態を外部吸収といいます。外傷などでぶつけた歯に見られます。

このような歯はあまり予後がよくありませんが患者様の希望もあり残すことにしました。

 

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虫歯を取りきり、根っこの処置が終わったとこです。

まだ色の変色が見受けられます。

ここから漂白の薬を使います。

 

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 最終的な状態です。万能ではないのが漂白は必ず後戻りをするので色が気になったらまた漂白をしなければなりません。

被せ物をする為に歯をたくさん削るのではなく自分の歯を使えるところが一番のメリットだと思います。

 とても喜んでいただきました。

 

 

 

 

 

 

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